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「どうせ、俺なんか ~できないんだ!」

「どうせ、俺なんか」

って子どもたちが言うのを聞くことがあります。

「やる気」の芽を摘まれてしまうと

つい、こうした言葉が思わず口から出てきてしまいます。

自分が努力すれば目標が達せられる

という経験をどれくらいしてきたか、

ということが学習の「やる気」の

度合いに大きく影響してくるのですが。

アメリカの心理学者の

セリグマンの行った学習性無力感の実験で、 自分の行動と結果が随伴しないということを

学習してしまうと、

動物でも無気力になってしまうそうです。 それならば、

これなら自分も出来そうだ、

と思えるような実行可能な学習方法を

示唆する。 その子どもに応じたやりがいのある内容、課題を用意する。 低学年なら

誉めたり、シールをはって動機付けするのも

やる気につながりますし、 高学年なら

学んだ知識、技能がどのように役立つのかが

実感できる場面設定や、

果たして、この学習が生活や仕事にどう活かされるのかを

示唆する。

こんな風に接していくと

「やる気」の芽はすくすく伸びていきます。

子どもの才能は無限に伸びると信じています。

補足【セリグマンの行った学習性無力感の実験とは】

1.電気ショックの流れる部屋の中に犬を入れ実験を行った。

一方の犬はボタンを押すと電気ショックが止められる装置のついた場所、

他方の犬は何をやっても電気ショックを止めることのできない場所に入れた。

2.最初の犬は、ボタンを押すと電気ショックを回避できることを学習し、自発的にボタンを押すようになった。

しかし、もう一方の犬は何をやっても回避できないため、ついには何も行動しなくなり、電気ショックを受け続けるようになった。

3.その後、電気ショックを回避できる部屋に犬を移動させて実験を続けたところ、

最初の犬は回避行動をとったのに対し、もう一方の犬は回避しようとはしなかった。

4.実験結果からセリグマンは、無気力状態とは学習されるものであることを発見。

この現象を“学習性無力感”と呼んだ。

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